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たろうダウン(@_@) ~無菌性髄膜炎~その2

処置室の中に入ると、泣きはらした目をしたたろうがいました。
「おかあさん!」また泣き出し、私の手を掴んで離しません。
「ごめんね。そばにいてあげられなくて!」
たろうはただ泣いています。
頭の痛みに加え、背中の針後の痛みまで加わり、今まで以上に泣きわめきます。
髄液の検査結果が出るまで1時間ほどかかるといわれ、そのまま処置室のベッドで寝て待つことになりました。
痛い痛いと泣いていたたろうでしたが、疲れたのか寝てしまいました。
寝ている間は痛みを感じないでしょう。このままゆっくり寝ていてほしい・・・

1時間以上待たされ、検査結果がでました。
先生「髄液の検査の結果、細菌は出ませんでした。なので、無菌性(ウイルス性)髄膜炎ということになります。このまま入院していただき、治療したいと思いますが、よろしいですか?」
私「お願いします!」
先生「では、このあと採血と点滴をするので、お母さんはもう一度はずしていただけますか?」
また、たろうを一人にするの?私が躊躇していると先生が
「そばにいて助けてあげられないと、お母さんまで悪者になってしまいますから!」
・・・そういう理由なんだ・・・
かわいそうでしたが、寝ているたろうを置いて待合室に出ました。
「たろうくん、点滴するからね!ちょっと痛いよ!」
中からたろうを起こす声がしたと思うと同時に、たろうの叫び声が聞こえてきました。
今回は採血と点滴なので、すぐに処置室に戻ることができました。
「お母さん!お母さん!」たろうが泣きじゃくって私を呼んでいます。
「ごめんね!たろうごめんね!もうずっとそばにいるからね!」
たろうの手を握りしめ、謝りました。
しばらくは泣いていましたが、なんとか寝てくれました。
寝ているたろうの手を握り背中をさすりながら、~たろうを助けてください~って祈ってました。

病室の準備に手間取っているのか、病室に移れたのはなんと11時55分!
ここの病院は子供が入院の場合、付き添いが当たり前なので、付き添い用のベッドが最初から用意されています。(ベッドといっても、幅50センチ位の枠に布が張ってあるだけのやつ)
一応横になりましたが、時々痛みに泣いて起きるたろうの背中をさすったり手を握ったりで、ほとんど寝ることはできませんでした。

土曜日:朝になってもたろうの頭痛は治まりません。
回診に見えた小児科医長が「もう一度背中から液ぬくか?」と言った途端、恐怖に顔を引きつらせ泣きながら「いや!いや!」と叫ぶたろう。
「頭痛いのと、背中痛いのとどっちがいい?こっちはどっちでもいいから、よく相談しといて。」
なんてひどいこと言うんだろう(-_-メ)どっちもいやに決まってるじゃん!!!
パニック寸前で泣きじゃくるたろうを抱きしめながら、
「痛いのいやだよね?でもね、背中が痛いのは一時だけど、頭は液を抜かないとずっと痛いんだよ!そっちのほうがつらいよ!?」
と、言い聞かせましたが、首を横に振って、脊髄注射をいやがります。
それだけ痛かったのでしょう。
・・・どうしよう・・・頭が痛いままのほうがまずいんじゃないのだろうか・・・
でも、これだけ嫌がっているのに無理やりやるのも・・・
泣き疲れ寝てしまったたろうを見ながら悩んでいました。

ところが!次に起きた時、頭痛が治まってきたのです!
まだ少しは痛いようでしたが、泣き叫ぶような激しい痛みはなくなったようです。
はなを連れてお見舞いにきたダンナにたろうを頼んで一度家に帰り、洗濯して、
荷物用意して、病院にとんぼ返り。
病室に入ると、あきらかにたろうの表情が明るい!
「たろう、頭は?痛い?」と聞くと「ううん あんまり痛くない(^^)」と答えました。

午後からは少しずつ水を飲み始め、吐かないか様子をみました。
今日1日食事はでません。すこし元気になってきたらしく、「おなかすいた」と訴えます。
「ごめんね。きのう吐いたでしょ。一日点滴だけで、体の中きれいにするんだって。
明日になったらごはんたべられるよ!」かわいそうですが、これも仕方ありません。

元気になってくると、病院って退屈(^_^;)
家に帰った時に暇つぶし用にDS持ってきましたが、まさかエンドレスでさせるわけにもいかないし、昼間は面白いテレビもやってないし・・・
30分DSやって1時間休憩~の繰り返し・・・
でも、つまんないなんていうほど元気になったんだ!

日曜日:朝点滴切れのブザーの音で目が覚めました。
昨夜はたろうも痛がることなくずっと寝ていたので、私も前日の寝不足もあり、ぐっすり寝てたようです。
「たろう、頭いたい?」「ううん 痛くないよ!」よかった!
朝ごはん出るかな~って期待しましたが、出ませんでした(T_T)
おなかすいたと訴えるたろうに「先生がきたら、お昼でるか聞いてみようね」となだめ、お茶で我慢してもらいました。

9時近くにドクター回診がありました。
「どう?頭痛い?」「痛くない」「水は飲めてる?」「うん」
「じゃあお昼から食事だして、半分以上食べられたら、帰ってもいいぞ!」「うん!」
「かえっても、3日間くらいは家でおとなしくしてること。
学校は水曜日に病院にきて診察して、結果がよければいっていいからな!」
それって退院できるってこと?思ったより早い退院許可にびっくり!!
お昼御飯の待ち遠しいこと!

待望のお昼ごはん!メニューは・・・勤労感謝の日特別メニューで[ちらし寿司]・・・
好き嫌いの多いたろう。最初箸をつけましたが、そのあとは上にのってる錦糸卵を一本ずつつまんでいます。「味がいや?」「・・・うん・・・」・・・しかたない・・・
「じゃあ売店でおにぎり買ってこようか・?」「うん!」
売店で買ってきたおにぎりとヨーグルトをペロっとたいらげ、満足そう(^^)
看護師さんが食事量を聞きに来たので、おにぎりを食べたことを伝えました。
しばらくして看護師さんが[退院許可]がでたと伝えにきてくれました。

2時半頃お父さんが迎えに来てくれ、無事退院することができました。
今回、ほんとに軽くすんでよかったと思っています。
髄膜炎で怖いのは細菌性のほうで、死亡したり、助かっても後遺症が残ったり・・・
たろうは無菌性でしたが、無菌性でも、まれに後遺症が残る場合もあるそうです。
いまのところ、その心配もなさそうです。

たろうが入院している間、はなちゃんはお父さんといい子にしていたようです。
はななりに場の空気を読んでいたのでしょうか。
また、入院が連休中だったのも助かりました。平日だったら、はなを通園に出したりなど、
手間のかかることたくさんあったから。

昨日再受診し、登校許可いただきました。先生は「これから学校行っていいぞ!」って言ったけど、たろうはお休みモード全開だったので、今日から登校しました。
とっても元気に出かけて行きました。やっと安心できました(^^)v


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by tarotohanachan | 2008-11-27 11:14 | たろうのこと | Comments(0)