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お友達に[ごめんなさい]しようね。

4時過ぎにキックボードと野球のグローブを持って、近所の公園に遊びに行ったたろう。
公園に行けば誰かしらお友達がいるので、一人で出かけました。
5時過ぎに帰宅。いちおう一人で出かけた時は5時が門限(公園の時計が5時になったら、
公園を出て、家路につく)。

5時半過ぎ、玄関のチャイムが鳴りました。
玄関に出てみると、私の知らない小学生が2人。
私「なにかな?」
お友達「えーと・・・たろう君いますか?」
私「いるけど・・・どうしたの?(こんな時間に?)」
お友達「さっき一緒に遊んでたら、急にたろう君がいなくなっちゃったから、探してたんです。
もしかして、家に帰っちゃったのかな・・・と、思って・・・」
私「心配して来てくれたの?」
お友達「はい!」

・・・びっくり!あわててたろうを玄関に呼びました。
たろうの顔を見たお友達は「おい、たろう!いきなりいなくなったから、探したんだぞ!」
ちょっと怒った感じで言いました。(当たり前だよね。)
私「だまって帰ってちゃったの?」
たろう「・・・だって、みんな自転車で、僕だけスクーターで、全然追いつけなくて・・・(T_T)」
あとは言葉にならず、泣きながら奥にひっこんでしまいました。
仕方ないので、お友達には私があやまりました。
「ごめんね。心配して来てくれたのにね。みんなが自転車で、自分だけスクーターで追いつけなくて、悲しくなっちゃって、帰ってきちゃったみたい。これからはちゃんと[さよなら]言ってから帰るように言うからね。ホントにありがとうね。これからも、たろうと遊んであげてね。気をつけて帰ってね。」
頷いて、ふたりでなにかしゃべって(声が小さくて何を言ったかはわかりません。)、帰って行きました。

家の中に入り、たろうを探しました。寝室のベッドの中で布団をかぶって泣いていました。
「たろう、こっちにおいで。」と言って、隣に座らせました。
「みんなは自転車で、たろうでスクーターで、追いつけないから、悲しくなっちゃったの?」
「うん」
「それでなんにも言わないで帰って来ちゃったの?」
「うん」
「そっかぁ。悲しくて、さみしくなっちゃったんだね。でもね、二人ともたろうが突然いなくなったから、心配してわざわざ家まで来てくれたんだよ。ちゃんと[ごめんなさい]しようね。」
「・・・」
「悲しかったたろうの気持は、お母さんよくわかるよ。実はお母さんも小さい頃、鬼ごっこしてて、ずっと鬼で、みんな走るの速くて捕まえられなくて、悲しくなってお家に帰っちゃったことあるんだ・・・でも、いけないことだよね。突然いなくなったら、みんな心配するもん。それにこんなこといつもしてたら、「たろうは勝手にいなくなるから、もう一緒に遊ぶのやめよう」って思われちゃうかもよ。いいの?」
「いやだ・・・」
「いやだよね。月曜日に学校言ったら、お友達に「土曜日はごめんね。これからは気をつけるから、また一緒にあそんでね。」ってあやまるんだよ。」
「うん」

たろうのお友達は、たろうが泣いて奥に引っ込んでしまったのを見ています。
いったい彼らはたろうの事を、どう思ったのでしょう。[仕方ないね]と思ったでしょうか。
それとも[泣き虫なウザいやつ]と思ったでしょうか。

たろうに言った自分の子供時代のエピソードは本当の事で、しかも一度や二度の事ではありません。それでもみんな、また一緒に遊んでくれました。多少は「いつも鬼の途中でいなくなる」と、文句を言われたりもしましたが、仲間外れにされることはありませんでした。

今回のことで、たろうが仲間外れになるような事があったらと思うととても心配です。
心配しすぎかもしれません。我ながらたろうの事となると、過剰反応し過ぎって思います。
たろうは広汎性発達障害だという事実が私を過敏にします。
その位当たり前って思う事がなかなかできません。
どのくらいまでなら、当たり前なのかがわかりません。それが私を苦しめます。
たろうが[へんなやつ]って思われたらどうしようって。いじめられたらどうしようって。


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by tarotohanachan | 2008-10-04 20:05 | たろうのこと | Comments(0)