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通学電車が止まってしまい・・・

昨年高校に入学し、電車通学が始まった太郎。
昨年5月の話です。

太郎も花も学校に行き、ほっと一息ついたころ、突然太郎から電話が来ました。
「お母さん、〇線が事故で止まって動かない。」
声のトーンから半パニックを起こしているのがわかる。
「大丈夫よ。お母さんが学校に電話してあげるから、ゆっくり学校行きなさい。」
「放送で『お急ぎの方は△線にお乗り換えください。』っていうから△線に乗ろうとしたんだけど、どこのドアもいっぱいで乗れなくて…そしたらドア閉まって行っちゃったんだ!」
「それは大変だったね。次の電車には乗れると思うよ。」
「嫌だ!もううちに帰りたい!」その声は、もう泣き声になっていました。
「わかった。じゃあ学校には休むって電話しておくから、慌てないでゆっくり帰っておいでね。」

学校に電話を入れ、事情を説明しました。
担任の先生は「それは大変でしたね。今日はゆっくり休ませてあげてください。」と、おっしゃいました。甘々な学校~(^^;)

30分くらいして家に帰って来た時には落ち着いていました。
電車が止まったせいで遅刻するのは不可抗力。
〇線が止まったら学校に遅刻する生徒はたくさんいるだろう。
だからそんなに思いつめなくていいんだよ。
学校に電話して、電車が止まっている(遅れている)ことを伝えれば大丈夫なんだよ。
太郎にそんなことを話しました。

翌日、なんと今度は△線が事故で止まりました。
学校から帰ってきた太郎に聞いてみました。
「今日は△線が止まったんだよ!」
「太郎は大丈夫だった?」
「うん。〇線は普通に動いてた!」
「△線が止まったんだったら、遅刻の人たくさんいたでしょ?」
「うん。AもBもCも遅刻だった。」
「みんなどうやって教室入ってきた?」
「『電車が止まって遅れました。』って。」
「先生は?」
「『大変だったわね。さあ席座って。』って。」
「ね!電車が止まって遅刻してもみんなも先生も普通にしてたでしょ。」
「うん。先生が電車が止まった時は何とか証明書(?)もらってくればいいって言ってた。」
「遅延証明書ね。」
「そう!それ!」

1日目、自分が乗った電車が止まってしまい、並行して走っている電車も満員で乗れず、半パニックを起こして学校を休んだ太郎。
2日目、自分の乗っていた電車は普通に運行され、並行して走っている電車が止まり、遅刻してきた同級生と先生のやり取りを聞いた太郎。
この二日間の経験で、電車の遅延での遅刻は仕方無い事、遅刻を恐れるあまりパニックを起こすようなことではないってことを経験しました。

1日目の経験で、いくら遅刻しても大丈夫!といっても、やはり彼は納得できなかったかもしれない。
2日目の同級生を見たことで、大丈夫なんだっていう実感が持てたのだと思う。
二日間連続で経験出来たのもよかったと思っている。

どんなに話して聞かせても経験しないと本当には理解できない。
頭でわかっても、感情がついていかない。
経験って大事だね。


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by tarotohanachan | 2017-04-17 08:57 | たろうのこと | Comments(0)